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【第8回】鍼灸と乳がん治療〜かかりつけ鍼灸師とのがん治療〜 [がんと鍼灸]

人の不幸は蜜の味:悪夢の夫婦篇②(カテゴリー:人間関係)

当時、働いていた職場にいた事務職のおばさまについて。
私の顔色の悪さに気づかれ、おばさまに呼ばれて出向いたN駅。
高級な外車で連れていかれた先は、「気功師の家」でした。
おばさまのパートナーは「俺が尊敬している気功師だよ。この人に任せたら絶対にがんを消すから」と。

そこでいわゆる「人の家」の小部屋に入り、おばさまと一緒に気功を受けることに。
作務衣を着たおじいちゃんのような先生に、素手で患部に手を当てられ(胸だったので苦痛でしたが、それも治療のため我慢)、1時間近く全身ひと通り手を当てられて終了。
何をされたのかはわかりませんでしたが、その後の体のだるさは異常なほどぐったりでした。

その帰り、「食事をしよう」と、おばさまとパートナーとご飯へ。
「あんたね。がんなんかお金があれば治るんだよ。あんたがまず考えなきゃいけないのは水。どうせペットボトルの水でも飲んでるんだろ。あんなの毒だぞ。
でも水道の水もダメ。俺が言ってるのは、風呂の水も歯磨きする水も飲む水も全部変えろ、ってこと。わかる?

今から50万円用意しな。なけりゃ家族がいるだろ?お金借りなよ。50万あれば病気なんか治るんだよ。手術なんかしなくていいし、抗がん剤もしなくていいんだよ。

あんた、胸がなくなったら女として終わりだぜ?わかるだろ?手術するなよ。抗がん剤も猛毒だってこと、わかってないんだろ?頭の悪い奴は医者の通りに治療して抗がん剤で早死にするんだよ」と。

畳み掛けられた言葉の数々。今思い出しても吐き気のする内容です。
そして
「水をかえたら椎茸のエキスを飲むんだよ。あとはローヤルゼリーね」と言って取り出したチラシ。椎茸のなんとかエキス1箱1ヶ月5万円。ローヤルゼリー3万円。「1ヶ月8万円かかるけど、胸がなくなるよりいいだろ?」と。

そんな話をしている間、横にいたおばさま。ずっとニコニコと、「そうよ、それがいいわ。絶対に治るから。さすが、私のパートナーだわっ!」と高らかに言いました。


つづく


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