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冷えと熱7:汗腺が休業? [冷えと熱]

冬に冷えてしまった身体、
夏、汗をかくことによって、自然に冷えを追い出しているのです。

ところが最近、夏はどこでも冷房ガンガン、汗をかくことが少なくなりました。
汗をかくどころか、冬より身体が冷えてしまったり。

また、日頃あまり身体を動かさない、汗をかくことがあまりないなど、
汗をかく必要が少ないと、汗腺が休業し、汗がかけない身体に…。

では、汗腺を起こすには?
全身運動で汗を流したり、
半身浴・足浴などで汗がでるくらい温まったりして、
汗をかいて休んでいる汗腺を使ってください。

また皮膚の表面を直接さすって、軽く刺激を与えるとよいでしょう。
特に汗をかきづらい脚をやっていただきたいものです。
汗腺に刺激を与え、目覚めさせるのです!

さらに*「てい鍼」を使うと、すご~く効果的。
私は治療中患者さんに、てい鍼をよく使用しますが、
患者さんの皮膚から、じんわり汗が出てきます。
これは治療が効いているgoodサイン。
次第に皮膚に弾力が出て、生き生きしてきます。

(明日につづく)

*てい鍼
てい鍼
鍼灸治療の道具のひとつで、金属の棒。
皮膚をなでたり、ツボ刺激をするのに使います。
お持ちでない方は、スプーンで代用可(丸い方を使いましょう)
てい鍼を使う場合は、皮膚を傷つけないようお気を付け下さ~いm(__)m

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冷えと熱6:表面の熱 [冷えと熱]

では、つづいて、、、
身体の表面にたまってしまった熱について。

不要な熱は汗をかくことで身体から奪われ、体温調節がされます。
ところが最近、汗をかけない人が増加
すると、熱は外に出れず身体の中にこもってしまいます。
身体の表面や上半身・頭に、必要以上に熱がこもってしまった状態が、
「ほてり」です。
ほてり
熱が外に出れない状態

「いえいえ、ほてっているから、たくさん汗をかくわよ」という人も。
しかしこういう人をよく観察すると、頭や首・上半身からは、
たくさん汗をかきますが、はたして身体全体の状態はどうでしょう。

たとえば、
日常生活において、脚からダラダラ汗をかくことはあまりありませんが、
脚も汗をかいています。
目に見えなくても、汗は身体全体から蒸発することで、余分な熱をコントロールしています。
ところが、身体全体からバランスよく汗がかけない人が増えているのです。

(異常に大量の汗をかく人は、何か他の病因があることもあります。
そのような方は根本的な改善が必要ですね。)

汗がかけないとは?
汗腺がうまく働かない、さぼっている、休業中、冬眠中、ということ。

ではなぜ汗腺が働かなくなってしまっているのでしょう?
それは、汗をかく機会が減ってしまっているから。
使われないから機能が低下するのです。

(明日につづく)


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冷えと熱5:冷えのかたまり解消例 [冷えと熱]

ある冷えの強~い患者さん、
とにかく冷え解消に焦点をあてて治療をしていました。
すると毎回毎回、滝のようにドバーっと汗びっしょり。
よくもこんなに汗がかけたものだと本人もびっくり。

そう、冷えは汗と共に出て行くのです。

春夏秋冬、治療で大汗をかき、冷えを出し続けました。
すると、「去年の冬より楽~♡」
年々寒さに対して強くなっていったのです。

この患者さん、はじめにいらした時、
冷えだけでなく、基本的な体力も低下していました。
いくら寝ても休んでも疲れがとれないと。

自分のエネルギーが低下していたので、
冷えを追い出すことも出来なかったのだと思います。

今ではかなり冷えが改善され、基礎体力もついたと実感しておられます。

深~いところの氷河のようにかたまった冷えを解消していくのは、
ある程度の時間がかかります。
もちろん日頃の生活で、身体を冷やさないよう注意も必要。
しかし努力した分、確実に身体が楽になり、健康になります!

(明日につづく)


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冷えと熱4:冷えのかたまり [冷えと熱]

身体の内の氷河のような冷えのかたまりを解かすには、
ここに熱を与えることが必要。
ところが深い所にあるため、なかなか届かないのです。

そんな時、鍼灸治療や気功などが有効。
ツボは身体の奥まで通じているポイントでもあるからです。
お灸をして、身体の奥に熱を入れたり、
鍼を打つことで、気の流れを活発にし、
冷えを動かし、温め、解かしていきます。

また、冷えの強い患者さんのお腹に手をあてていると、
表面はさほど冷たくないけど、
深い所を見てみると、氷のような冷たさを感じます。
ここにエネルギー(気)を送り込むのです。

そして本的に冷えのかたまりを解体するには、時間がかかります
一回お風呂でしっかり温まったからといって、すべて解消するというわけにはいきません。
長年積み重ねてきた冷えのかたまりですから、いたしかたないですよね。

(明日につづく)

よもぎ
わたしには、「毛のかたまり」がいっぱいあります。


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タグ:冷え 鍼灸 ツボ
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冷えと熱3:内外 [冷えと熱]

次に、身体の内が冷え、外に熱がたまっている状態。
(こんな感じ↓ なんか変な絵ですみません)
冷えと熱
これ、結構やっかいなんです。

ほてりって、こうしう状態の人が結構います。
表面に熱がたまっているので身体が熱く感じます。

そこで身体を冷やすと、
もともと冷えには内に向かう性質があるため、冷えは身体の中に入っていきます。
すると内と外の差がますます大きくなり、ほてり感はより強くなってしまうのです。

また冷え症の方、冷えがどんどん内へ入り込んで、
表面が冷えていて、かつ内がもっともっと冷えているというケースもあります。

こうして長年に渡り冷えのかたまりを成長させ、
まるで氷河みたいになってしまうと大変。

寒い時、身体を温めても、表面は温かく感じるけど芯が冷えたまま。
いくら上から何か着ても履いても、冷たい。
お風呂に入っても、なかなか芯まで温まらない。
冷房にあたると最悪!!

この冷えのかたまり、簡単には解けてくれません。

(明日につづく)


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