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湿邪の季節 [鍼灸治療・東洋医学]

こんにちは。青山です。

湿邪の季節となりました。
体に悪影響を及ぼす湿気を、東洋医学では「湿邪」といいます。

湿邪は 重たい・停滞する・下へ行く、という特徴があります。
これが身体に現われると、
身体が重だるい、手足が重だるい、頭が重い、関節がだるい・痛む、足がむくむ
といった症状が出やすいのです。

また湿邪は、胃腸の働きを低下させやすいという特徴もあります。ですから、
胃が重い、消化不良、食欲低下、お腹がつかえる、お腹がすっきりしない、便秘、下痢
という症状が出てきます。

すでに湿邪の影響と思われるこれらの症状が増えています。

では、どうしたらいいのでしょうか?

湿気だから、部屋や衣類みたいに乾燥させればいい、そうなんですけどね。
ずーっと除湿が効いた部屋にいればいいでしょうけど、なかなかそうはいかない。
湿邪は厄介なんです!!

では湿邪に対して、どうしたらいいのでしょうか?

それはまず「動かす」ことです。
湿邪には、停滞するという特徴があるから、そうさせないように動かすのです。

身体が重だるいから、動きたくないよう~、
これは、湿邪の魔のささやき。

簡単な体操、ストレッチでいいですから、身体を動かしてください。
とくにデスクワークの多い方、脚の血行がわるくなりむくみがち。
すわっている間も、上手に脚を動かして、血流を促したいものです。
足首を動かすだけでも違いますから。。。
(周りの人に不信に思われないよう、気をつけてやりましょう。)

また、お風呂などで温まったり、運動をして、
汗をかいて身体の余分な水分を出しましょう。
湿度が高いと洗濯物が乾きずらいように、身体も水分が抜けずらくなっています。

それと、胃腸の調子に気をつけること。
規則正しい時間に食べる、食べ過ぎない、油っぽいものを控える、刺激物を取り過ぎない
冷たいものを飲まない・食べない、お腹を冷やさない、お腹を時計まわりにさする、、、などなど。
ごくあたり前のことですが、ちょっとお気を付けください。

消化器系のお灸なら、足三里・三陰交などがおすすめです。



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葛根湯はどんな症状に効く? [鍼灸治療・東洋医学]

こんにちは。青山です。

葛根湯といえば風邪の漢方薬、ですよね。
だからといって、どんな症状にも有効というわけではありません。
では、風邪の中でもどんな症状に効くのでしょうか?

葛根湯は、特に風邪の初期に有効と言われています。

東洋医学では、
風邪は、おもに風邪と寒邪という、風と寒の邪気が、
身体に入った状態のこと。

初期というのは、
風邪と寒邪が、まだ身体の奥まで入っていなくて、
表面近い所にいる状態。

実際の症状としては、

ぞくぞくっときた
首・肩・背中が凝る、こわばる
筋肉や節々が痛い、その痛みが移動することもある

といったもの。代表的な風邪の初期症状です。
この時が葛根湯を服用する時なのです。

葛根湯は、身体を温め発汗させることで風邪・寒邪を追い出します。

でもこれは、あくまでも風邪・寒邪が身体の表面近い所にいる場合で、
もっと進行した風邪には、効果を発揮しません。

ですから、葛根湯を服用する場合、そのタイミングがとても大切になります。

・・・・・・・・・・

葛根湯は、
風邪の初期症状としての首・肩・背中が凝る、こわばる
といった症状に有効、とあります。

でもこれを逆手に取って、
首肩背中の凝りに、葛根湯が効く
と言う人がいました。

う~ん、これは・・・。
どんな凝りにも葛根湯、というわけではないんです。
風邪の初期症状としての首肩背中の凝り、
言い換えれば、
風邪・寒邪に身体の表面近くにあることによる凝り、
に、葛根湯は有効ということです。


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陰陽論 [鍼灸治療・東洋医学]

中国思想では、物事・自然・宇宙の森羅万象を相反する2つの要素:陰と陽に分類しました。
それが「陰陽論」です。

下記にいくつかの事象を陰と陽に分けて並べてみました。
まあ理屈を考えるより、これを見ていただくと感覚的につかめると思います。

陰    陽
女    男
月    太陽
夜    昼
影    光
冬    夏
秋    春
地    天
水    火
暗    明
静    動
内    外
入    出
下降  上昇
受動的 能動的
消極的 積極的
冷え(寒)  暑さ(熱)

では、お腹と背中のは、どちらが陰・陽でしょう?

それは、
背中が陽で、お腹が陰です。

その理由はもともと動物はこのように4つ足です。
すると背中が上で外、お腹が下で内、ですから背中が陽でお腹が陰となるわけです。
弱いお腹は守られているのですね。

では、左右はどうでしょうか?
左が陽・右がです。

「君子南面す」という言葉、聞いたことありますか?
帝王は南に向かって座るものだ、ということです。
すると、帝王の左手が東、右手が西になります。
太陽が昇ってくる東が陽、したがって左が陽、
太陽が沈む西が陰、したがって右が陰となるのです。

東洋医学においては、
左側に心臓があるから左が陽という説があります。
(なぜ心臓が陽なのかは、いずれ五臓六腑の話で…)

実際の鍼灸治療において、
脈を診るとき、患者さんの左側に立って診ます。
鍼を打つのも、左側から打ってます。(気づいてました?)
いきなり陰であり内の右から始めるより、
まず、陽であり外の左から始める方が患者さんが受け入れやすい、ということからです。

右からやったらぜったいいけないという話でありませんが、
一応、その流儀にのっとってやってます。

左右の陰陽は特殊ですが、
どんな感じが陰でどんな感じが陽か、感覚的につかんでいただければ、と思います。

この陰陽、どっちが偉いとかすごいとかいうことはありません。
あくまでも同じ軸のあっちとこっちというものです。

陰陽論は、東洋医学・東洋思想を語る上で、なくてはならないもの。
これからもちょくちょく出てくるかと思います。(よろしくです)
今回の「陰陽論」はここまでとさせていただきます。


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天地人 [鍼灸治療・東洋医学]

こんにちは。青山です。

天地人という言葉は有名ですよね。





というように、天と地の間に人がいます。
人は、天の気、地の気を受けているのです。

植物はまさにそうですよね。
太陽の光を受け、光合成をして栄養を作り出し、
また、大地に根を張り、大地からの栄養も吸収している。

人間もそうだというわけですが、
人間は、光合成をしているわけではないし、
足が土に埋まっているわけでもない。

でも、気のレベルで見れば、天と地に通じていることが、
健康には不可欠と言えます。

足・脚は植物の根に相当します。
よく、地に足を付ける、グラウディングなんて言葉がありますよね。
生き方や精神性に対してよく使われると思いますが、
実際の健康にも当てはまるのです。

足に力がなく、ふにゃふにゃしている、
足首が不安定、足先まで冷え切っている、
足先まで血流が行っていない、
そういう足は、しっかり地の気を吸収できないようです。

鍼灸的に見ても、
足先まで健康で、地の気を吸収できること、
これは、健康にとって不可欠です。


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五行論8:顔色 [鍼灸治療・東洋医学]

こんにちは。青山です。

「顔色が悪い」というと、どんな色を思い浮かべますか?
くすんでいる、黒い、または血の気が引いた白さ、、、
そんなイメージが多いでしょうか。

東洋医学では、五行論・五臓六腑とからめて、
顔色を分類しています。

基本は、

五行 五色 五臓
 木  青  肝
 火  赤  心
 土  黄  脾
 金  白  肺
 水  黒  腎

これからみると、顔色が青いと「肝」ということですが、
「肝」は、青白いというより、顔色がくすんでややどす黒い中に青さがある、
という感じです。

青白いのはむしろ「肺」になります。
ベースに血の気が引いたような、弱々しい白があります。

黄は、「脾」すなわち胃腸系。
やや黄土色がかった感じにも見えます。

赤は「心」。
気が上にあがり、顔が赤くなったような感じです。

黒は「腎」。
まさにどす黒い、すすっぽさがあります。

顔色が悪いといっても、どういう色の悪さかで、
どの五臓に変動をきたしているのか、見ていくのです。






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