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気候と治療 [鍼灸治療・東洋医学]

こんにちは。青山鍼灸院のaoyamaです。

四季がある日本では、
それぞれの季節に合わせた治療が必要になってきます。
その季節ごとの特徴を生かした治療を必要とするのです。
治療とは、気候風土と切っても切れない関係なんですね~。

鍼灸治療は、中国から入って来たものですが、
中国の中でも、寒い地域では発達したのがお灸。
逆に南の方では、お灸はあまり必要とされず、
鍼治療の方がメインでした。

また、インドは、日本とは違う気候風土。
日本の様な四季はなく、一年中蒸し暑い、
その環境で発達したのが、アーユルベーダ。

アーユルベーダでは、オイルをよく使用しますが、
オイルは、最終的には熱を奪い、身体を冷やす作用があります。
まさに、蒸し暑いインドには、ぴったりな方法ですね。

以前、冬に、シロダーラ(頭皮に温かいオイルをたらすもの)をやったことがあるんですが、
オイルがかかっている間は、温かいのですが、
施術後、だんだん頭が冷えてきて、
冷え過ぎて、気分が悪くなったという経験があります。

頭は熱の出入りが激しいところ、
オイルの影響で、どんどん熱をが出て行ってしまった、
しかも冬だから気温が低いので、さらに冷えた、そんな状況。

頭寒足熱というけれど、頭も冷え過ぎはよくありません。

気候風土と治療方法、とても大切なことですね。





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冷えの深さは人それぞれ [冷え全般]

こんにちは。青山です。

同じ症状といっても、病の深さ、邪気の深さは、
それぞれです。

それはまるで層になっているかのようで、
一枚はがしたら、次の一枚が出てくる、、、
はがしても、はがしても、また出てくる、
いったいどこまであるのか、終わりはあるのか、、、
そんな感じのこともあります。

たとえば「冷え性」。
数回の治療で、大きく改善する方もいれば、
週一の治療を1年やっても、まだまだ冷えがたくさんある、
という方もいます。

根深い冷えの場合、
鍼灸治療や温めで温かくなるのだけど、
すぐに冷えてしまう。
それは、次の冷えが出てきているかのようです。
しかし、この冷えが出切ると、
温かさをキープできるようになります。

こんなにやっているのに、まだ冷えているのか!!
と思ったことも、何度もあります。
でも、必ずトンネルは抜けることができます。
終わりがあります。




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頭は熱の放出がさかんな所 [鍼灸治療・東洋医学]

こんにちは。青山です。

以前マレーシアにダイビングに行った時のこと、
日本人女性ダイビングガイドのMさんは、
いつも頭にフードをかぶっていました。
赤道直下の南国で、なんでだろう?

私「なんでフードをかぶるんですか?」

Mさん「えっ? ここって、、寒くないですか?」

私「それほど寒くないけど、、、Mさんは寒いんですか?」

Mさん「うん、私、寒いんだよね~。だからフードをかぶるとぜんぜん違うの。」

どうやら、毎日何本も何本も潜っているため、
いくら南国でも体が冷え切ってしまっているらしい。
温度感覚も、よくわからなくなってきている、っと言っていました。

頭は熱の放出がさかんな場所で、
身体全体の熱の約40パーセントが頭から出ていくそうです。
ですから、フードをかぶることで、熱の放出を抑え、
寒さも和らぐわけです。

これは陸地でも同じです。
冬、すごく寒い時、帽子をかぶるだけで大違い。
耳あてもかなり有効。

ふだん帽子をかぶらない人で、すっごく寒がりな人、
帽子をかぶってみてはいかがでしょうか。




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40代で身長が伸びた [鍼灸治療・東洋医学]

こんにちは。青山鍼灸院のaoyamaです。

定期的に治療にいらしていただいている40代女性のKさん、
健康診断を受けました。
すると、身長が1.5㎝ほど伸びていたのです。
もう成長期はとっくに終わっているのに。。。

こういうこと、よくあるんです。
鍼灸治療を受けるようになって身長が伸びた方、
他にもいらっしゃいます。
私も20代のころより、1cmですが伸びました。

これは成長期のように身長が伸びたわけではなく、
つまっていた背骨が伸びたり、
身体のゆがみが取れたためだと思われます。

体のゆがみを矯正するっていうと、整体を思いうかべる人も多いかと思いますが、
鍼灸治療でも、気の流れを整え、筋肉のバランスを整えていくと、
自然に良い姿勢になっていくのです。


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掃除で気をつけたいこと [最近の健康模様]

こんにちは。青山です。

もうすぐ師走、大掃除の季節ですね。
掃除の時、健康面からみて気をつけていただきたいことを
いくつかご紹介しましょう。

●換気をすること
これは、実際の空気もそうだし、邪気に対してもそう、
汚れた空気は、体調に悪影響を与えます。

私は以前引越した時、一日中片付けをしました、、、窓をあけず。
(冬で寒かったから)
翌日、原因不明の体調悪化で倒れ、
一日中動くことができず寝ていた、
という経験があります。

その翌日には、すっかり回復したので、
特別な病気ではなかったのでしょう。

邪気にあたった、って感じでした。
それ以来、掃除の時、換気には気をつけています。

●マスクをしよう
ちょっとした掃除なら、わざわざマスクをしなくてもいいでしょうが、
長時間掃除をする場合、マスクをした方が無難です。

●定期的に休憩時間を取る
ついつい一気にやってしまいがち。
でも、いつも使わない筋肉を使うことが多いので、
身体への負担は大。
休憩を取ることは、とっても大切です。

また、休憩時間に、水分補給も忘れずに。

●同じ姿勢や動作を、長時間やらない
偏った姿勢や動きをずっとしていると、
身体を痛める要因になります。

腰痛、肩こり、首のこりを悪化させたり、
ギックリ腰や寝違え様になったり、、、。

特にこの時期寒いので、
筋肉も冷えて硬くなっています。
気をつけましょう。



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マスク&ネックウォーマー [風邪]

こんにちは。青山です。

私も外ではマスクをしています。
冬でなくても、マスクしてます!

マスクはウイルスを通すのですが、
マスクを通して吸った空気は、暖かく、湿っているため、
風邪予防に役立ちます。
かぜのひきはじめやのどの痛みの時には、
のどにうるおいを与える効果があります。

また、寝ている時、喉が乾燥して、
朝起きたら喉がカサカサ、痛い、、、
そういう方は、部屋の加湿が大切ですが、
マスクをして寝るのもいいですね。
寝る時にマスクをする場合、
密閉度があまり高くないものの方がいいでしょう。
息苦しくなってしまいますから。。。

冬はネックウォーマーをしています。
今年も11月に入ってから、付けています。
首を守り冷やさないようにすることで、
喉にも良い影響があると感じます。

最近、喉からくる風邪をひく方が大変多いです。
ぜひ喉を守るようにしましょう。

風邪予防対策、本格化の季節ですね。




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乾布摩擦 [冷え性対策]

こんにちは。青山です。

私は、よく乾布摩擦をおすすめしています。

乾布摩擦は、読んで字のごとく乾いた布で皮膚を摩擦します。
皮膚に直接刺激を与えることで、
血行を促し、身体を温め、皮膚を強く健康にします。
東洋医学では、皮膚と呼吸器系は密接な関係、
皮膚を強化することで、呼吸器系を健康にします。

もともと色白で皮膚のキメが細かく、
日に焼けるとピンクになって、あまり黒くならないタイプの人は、
東洋医学的に見ると、呼吸器系が弱い人が多いんです。
で、こういう方は、秋に体調を悪くしがち。
まさにこれからの季節ですね。
そんな方には、特に乾布摩擦がおすすめ。
もちろん、こういうタイプじゃない方にもおすすめです。

また血行が良くなるので、肩こり・筋肉のコリの改善にも効果有り。

注意事項ですが、
皮膚を傷つけないように適度な圧で行いましょう。
皮膚が繊細な方は気をつけて下さいね。

また、風邪をひかないよう、寒くない部屋でやって下さい。
(※寒風摩擦ではありません!)

それから、タオルを使わずに手のひらで行ってもかまいません。

これからさらに寒くなっていきます。
そんな季節に、乾布摩擦はおすすめです。



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靴下重ね履き:私の場合 [冷え性対策]

こんにちは。青山です。

私の靴下重ね履き状態をご紹介します。

1枚目:シルク五本指靴下
http://5hon-yubi.net/shopdetail/036000000008/ct302/page1/recommend/

2枚目:ウール五本指靴下
http://5hon-yubi.net/shopdetail/028000000001/ct302/page1/recommend/

3枚目:内側シルク、外側ウール、先丸靴下
http://5hon-yubi.net/shopdetail/000000000476/ct303/page1/recommend/

ここまでが基本という感じで、
この状態で靴を履きます。

以下、仕事場に来てから履き足します。

4枚目:厚手ウール靴下
http://5hon-yubi.net/shopdetail/000000000370/ct303/page1/recommend/

5枚目:ルームシューズ
http://www.uniqlo.com/jp/store/goods/402795-03

ご参考まで。


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70才過ぎたら [健康一般]

こんにちは。青山です。

孔子の有名な言葉です。

『子の曰く、吾れ
  十有五にして学に志す。
  三十にして立つ。
  四十にして惑わず。
  五十にして天命を知る。
  六十にして耳順がう。
  七十にして心の欲する所に従って、
  矩を踰えず。』              (為政編)

  わたしは十五歳で学問に志し、
  三十になって独立した立場を持ち、
  四十になってあれこれと迷わず、
  五十になって天命をわきまえ、
  六十になって人の言葉がすなおに聞かれ、
  七十になると思うままにふるまって、
  それで道をはずれないようになった。


私も70才くらいになったら、
そんな風になっていたいな、と思っています。

みなさん、70才過ぎたらやりたいことって、ありますか?


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お腹の体操・ツボ刺激 [お腹の話]

腸の動きを活発にする簡単な体操をご紹介します。

●リフレッシュ体操3:膝立て倒し

仰向けに寝て、両膝を立て、両膝いっしょに右に倒したり左に倒したり、交互に繰り返します。
膝立て倒し膝立て倒し
私は1秒くらいのペースで交互に倒しますが、もっとゆっくりでもいいです。
腰が硬い人は、無理のないようゆっくりやって下さい。
回数:30~50往復 (もっとやってもOK)

ひねることにより、腰およびお腹がほぐれていきます。
腰痛がある方、ウエスト周りが気になる方、便秘がちな方はぜひやって下さい。


●リフレッシュ体操6:全身クロス

写真のように、腰を中心に身体をひねります。
全身クロス
腰・殿部・脚の外側ライン・胸のストレッチ
10~30秒キープ(もっとやってもOK)
ひとつのポーズで多くの筋肉が伸びるお得なストレッチです。


●足三里から足首にかけてのライン、ここは胃腸に関係する経絡。
胃腸、足の疲れ、むくみなど、足全般の血流に関係する場所です。

ここをツボ刺激する時、
押している手・指をグイグイ動かすのではなく、
押されている足のつま先を動かすと(写真のようにポイント-フレックス)
これまた押している手が疲れず、かつ効果的。
足三里足三里



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長く続けられること [健康一般]

こんにちは。青山です。

みなさんは、自分の好きなこと、興味あることで、
一生、もしくは年齢が上がっても続けられることを持っていますか?

私は20代のころスポーツ関係の仕事をしていたことがあります。
自分が好きで選んだものですが、
この仕事は一生続けたくはない、続けられないだろう、
でも若いうちにやるのはいいんじゃないか、
そう思っていました。

もちろん、年齢が上がってからでも、それなりにできるのでしょうが、
若いころとまったく同じレベルで動くのは無理だろうし、
私は、それをやりたいと思っていませんでした。

なので最初から、
30代になったら、一生続けられる仕事をしよう、
そう考え、鍼灸師の道を選びました。
もちろん、鍼灸、東洋医学に興味があり、好きだったからです。
自分にとってこの選択は、とてもよかったと思っています。
健康であれば、定年はないし長く続けられるでしょう。

この仕事をしながらいろいろな年代の方を見ていますと、
何かを外で活発にやっていた人が、それができなくなった時、
ガクンと体調を落としてしまうことが多いのです。

たとえば登山が生きがいだったとします。
体調をくずしたり、筋肉や関節の問題などで、
山には登れなくなったとします。
すると、生きがいなくしてしまうことになります。
その生きがい度合いが強ければ強いほど、ガクンとくるようです。

登山を生きがいにしてはいけないという意味ではありません。
いつかできなくなること、
そしてその後どうするのか、
そこまで考えておいた方がいいな、と思うのです。

そうなった時、考えればいいじゃないか、
とも言えますが、
年をとってからというのは、なにかとおっくうになるものです。
そううまくはいかないことの方が多いようです。

そんなこんなで、いろいろ観察していると、
家でもできること、それほど肉体的につらくないことで、
自分の好きなこと、興味があることを持っていた方がいいんじゃないかな?
そう思うのです。



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ブロック注射 [病気・症状まとめ]

こんにちは。青山です。

当院の患者様のEさん、
ある日突然、臀部から太ももの裏にかけ、
動けないほどの痛みとしびれが出てました。

緊急で近くの整形外科に行ったところ、坐骨神経痛と診断。
そして「血管を広げ、血流をよくする効果がある」と言われ、
ブロック注射を受けました。
これである程度痛みは引いたそうです。

それから数日後、再び痛みとしびれが出て、動けなくなりました。
最初の症状より悪くなっていたそうです。

たぶん、、、
ブロック注射で痛みが緩和されたため、
それほど安静にはせず、普通に生活をした。
しかし、患部は治ってたわけでなく、
動いたために悪化した。

そして、ブロック注射の効果が切れたため、
本来の痛みやしびれが出てきた、、
ということではないかと思われます。

ブロック注射は、痛みやしびれの感覚をやわらげるもので、
根本的に治療をするものではありません。
ですから、ブロック注射をして痛みが緩和したからといって、
どんどん動けば、悪化するわけです。

ブロック注射というものが、どういうものか、
しっかり理解した上で受ける必要があるだろうな、と思います。





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就寝前と朝の体重差 [美容・ダイエット]

こんにちは。青山です。

私はほぼ毎朝、起きてすぐ体重を測定をします。
体調、体重管理のためです。
その時体重によって、一日の食事量をコントロールします。

先日、寝る直前に体重を測り、
起きてすぐ体重を測りました。
すると、寝る前と後ではマイナス1kgでした。
寝ている間に汗はかいているけど、
真夏じゃないし、1リットルも汗かいたようには思えません。
寝ている間に代謝でエネルギーを使い、体重が減ったのか?
そんなに差があるものなんですね。


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皮膚の乾燥 [皮膚疾患]

こんにちは。青山です。

足のスネが乾燥して、かゆくなり、
掻いて皮膚が傷ついたり、ブツブツになったり、、
よく見かける症状です。

皮膚科を受診すれば、多くの場合「乾燥」が原因と診断され、
塗り薬などが出るようです。

さて、鍼灸治療的にみると、、、

乾燥するのは、血液の循環が悪く、
栄養・潤いが十分行きとどかないことがひとつの原因。

また、スネは胃経、胃腸の経絡です。
なぜこの部分が特に乾燥するのか、
それは胃腸の状態と関係すると見ます。
また、汚れた血はかゆい。

スネの血行が悪く、そこに汚れた血が溜まりやすくなっている、
それは胃腸を含め、内臓の状態と関係するでしょう。
患部(スネの乾燥・痒み)だけでなく、そういった点を考慮して治療をしていきます。

実際に、毎年冬、スネが乾燥して痒くなり、掻いて皮膚を壊してしまう方が、
定期的に鍼灸治療を受けるようになり、
その症状が出なくなった、というケースはいくつもあります。

症状が消えることが「治療」ということでしょうが、
症状が出る根本的な原因を改善することが、
東洋医学的な「治療」です。



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素肌が出てるところから冷えが、、、 [季節:冬]

こんにちは。青山です。

「耳なし芳一」はご存じでしょう。
耳にだけお経を書き忘れたため、
魔物たちに耳を取られてしまいました。

これで完璧だっと思っても、
思わぬ盲点や見落としがあったりするもの、
それを教えてくれているんだな、と思います。

冬の服装でも、そういう状態をよく見かけます。

レギンスを履いて温かくしているけど、
足首のちょっと上、三陰交の辺りだけ素足になっている、
他をガードしている分、ここから冷えがドドド~と入りやすくなります。

厚手のコートを着ているけど、
首まわりが大きくあいている。。。(おしゃれなんだけど。)
いくら温かくしても、首や胸から冷えはドンドン入っていきます。

しまっていないパジャマのすそや袖口、襟元から寝ている間に冷えが入り、
朝起きたら体が冷えてしまう。。。
冷え症の人にとって寝る時の服装は大切です。

温かくしているつもりでも、
ちょっとした隙間、素肌が露出しているところから、
冷えが入りやすいのです。



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冬は「腎」の季節 [五行論]

こんにちは。青山です。

冬は五臓でいうと「腎」の季節。

腎臓・膀胱・骨・歯・髪・耳・脳、、
東洋医学でこれらはみんな「腎」の機能になります。
腎臓と膀胱は近いのはわかりますが、
他はなんで?と思われるでしょうが、
東洋医学では、五行的に同じグループなのです。

腎と膀胱は、五行:木・火・土・金・水のなかの「水」の性質を持っています。
腎と膀胱は、「表裏の関係」にあります。
(腎は陰、膀胱は陽)

腎は「精」をやどす
「精」とは、生命力、成長、生殖力の根源のエネルギーのことをいい、
腎に内蔵されています。

この精が、腎によって活性化されたものを「元気」といいます。
腎の精が充実していれば、元気も盛んで、病気に対する抵抗力もあります。
また根気が必要とされる作業を、やり抜く力もわいてきます。
腎の気が衰えると、元気がなくなり、活動が低下し、体も冷えてきます。
また、生殖能力も低下し、病気にかかりやすく、治りにくくなり、
さまざまな老化現象も出てきます。

腎は水分代謝を調節する
腎は身体全体の水分代謝を調節しています。
この働きがうまくいかなくなると、むくみ・下痢・頻尿・尿閉などの症状が現れます。

腎は骨を主り、その状態は髪に反映する
腎の精は、骨に栄養を与えています。腎が正常であれば、
骨や歯が丈夫で、また髪も黒々とつややかで、よく伸びます。
腎の精が不足したり、老化により衰えると、
骨が脆くなったり、腰が曲がったり、歯が脆くなったりします。
また白髪・脱毛などの症状が現れます。

腎は耳と関係
腎は、耳を通して外界と交流しています。
老化などにより腎が衰えると、難聴・耳鳴りなどの症状が現れます。

腎は二陰と関係
二陰とは、前陰=小便口、後陰=大便口のことです。
腎は水分を調節し、その結果が大小便となって体外に排泄されます。
大小便の異常は、腎の異常と関係します。

腎は唾液と関係
腎は歯を支配しています。歯の生えているところから湧き出る水分が、唾液です。

膀胱
体内に取り入れられた水分は、全身を巡った後、膀胱に集め貯えられ、
やがて尿となり排泄されます。
膀胱の状態は、排尿の機能に現われ、
不調になると、尿を貯めることや、排泄することの異常としてあらわれ、
下腹部の腫れや痛み、小便閉、遺溺などの症状をもたらします。


精には、先天の精と後天の精があります。

先天の精
両親より受け継いだ精のことを、先天の精といいます。
先天の精は、生命の素であり、人体の諸器官・組織を構成し、
成長させていく素となるものです。
先天の精は、人が生まれた後、腎にしまわれ、
発育・成熟・生殖という基本的な生命活動を起動させます。
先天の精は、後天の精によって補給され、生きている間は、枯渇することはありません。

後天の精
飲食物から得られる精を、後天の精といいます。
後天の精は、人体で活動する気(エネルギー)の素となり、
また先天の精を補給し、生命活動を支える基盤として働きます。

・・・・・・・・・・

腎は生命活動の原動力です。
無理な労働・過度のストレス・冷えなどで、腎は消耗していきます。
腎が消耗した状態を「腎虚」といいます。
「腎虚」の症状として、疲れがとれない、姿勢が悪い、腰に力が入らない、
身体を温めても冷えが改善しない、などが上げられます。

改善策としては、食事をしっかりとって後天の精を補うのはもちろんのこと、
腎の気を補うような治療をすることが大切。
また、いつまでも若く生き生き過ごすためには、腎をしっかり補うことが重要です!

・・・・・・・・・・
【季節と臓】
春:肝
夏:心
秋:肺
冬:腎
季節と季節の間:脾






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汗をかける体に [冷えと熱]

冬に冷えてしまった体、
夏、汗をかくことによって、自然に冷えを追い出しているのです。
(冷えは汗とともに出ていきます。)

ところが最近、夏はどこでも冷房ガンガン、汗をかくことが少なくなりました。
汗をかくどころか、冬より体が冷えてしまうことも多々あります。

また、日頃あまり体を動かさない、汗をかくことがあまりないなど、
汗をかく必要が少ないと、汗腺が休業し、汗がかけない体に…。

では、汗腺を起こすには?
全身運動で汗を流したり、
半身浴・足浴などで汗がでるくらい温まったりして、
汗をかいて休んでいる汗腺を使ってください。

また皮膚の表面を直接さすって、軽く刺激を与えるとよいでしょう。
特に汗をかきづらい脚にやっていただきたいのです。
汗腺に刺激を与え、目覚めさせるのです!

さらに*「てい鍼」を使うと、すご~く効果的。
私は治療中患者さんに、てい鍼をよく使用しますが、
患者さんの皮膚から、じんわり汗が出てきます。
これは治療が効いているgoodサイン。
次第に皮膚に弾力が出て、生き生きしてきます。

*てい鍼
てい鍼
鍼灸治療の道具のひとつで、金属の棒。
皮膚をなでたり、ツボ刺激をするのに使います。
お持ちでない方は、スプーンで代用可(丸い方を使いましょう)
てい鍼を使う場合は、皮膚を傷つけないようお気を付け下さい。


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表面の熱が抜けない [冷えと熱]

体の表面にたまってしまった熱について。

不要な熱は汗をかくことで身体から奪われ、体温調節がされます。
ところが最近、汗をかけない、または汗をかくのは頭や首だけという人が増加
すると、熱は外に出れず身体の中にこもってしまいます。
体の表面や上半身・頭に、必要以上に熱がこもってしまった状態が、
「ほてり」です。
ほてり
熱が外に出れない状態

たとえば、
日常生活において、脚からダラダラ汗をかくことはあまりありませんが、
脚も汗をかいています。
目に見えなくても、汗は身体全体から蒸発することで、余分な熱をコントロールしています。
ところが、体全体からバランスよく汗がかけない人が増えているのです。

(異常に大量の汗をかく人は、何か他の病因があることもあります。
そのような方は根本的な改善が必要ですね。)

汗がかけないとは?
汗腺がうまく働かない、さぼっている、休業中、冬眠中、ということ。

ではなぜ汗腺が働かなくなってしまっているのでしょう?
それは、汗をかく機会が減ってしまっているから。
汗腺は使われないから機能が低下するのです。


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表面が熱くて内が冷たい [冷えと熱]

こちら、体の内が冷え、外に熱がたまっている状態。
(こんな感じ↓ なんか変な絵ですみません)
冷えと熱

ほてりを感じる方で、こうしう状態の人が結構います。
表面に熱がたまっているので体が熱く感じます。

そこで体を冷やすと、
もともと冷えには内に向かう性質があるため、冷えは身体の中に入っていきます。
すると内と外の差がますます大きくなり、ほてり感はより強くなってしまうのです。

また冷え症の方、冷えがどんどん内へ入り込んで、
表面が冷えていて、かつ内がもっともっと冷えているというケースもあります。

こうして長年に渡り内側の冷えのかたまりを成長させ、
まるで氷河みたいになってしまうと大変。

寒い時、身体を温めても、表面は温かく感じるけど芯が冷えたまま。
いくら上から何か着ても履いても、冷たい。
お風呂に入っても、なかなか芯まで温まらない。
冷房にあたると最悪!!

この冷えのかたまり、簡単には解けてくれません。

体の内の氷河のような冷えのかたまりを解かすには、
ここに熱を与えることが必要。
ところが深い所にあるため、なかなか届かないのです。

そんな時、鍼灸治療や気功などが有効。
ツボは身体の奥まで通じているポイントでもあるからです。
お灸をして、身体の奥に熱を入れたり、
鍼を打つことで、気の流れを活発にし、
冷えを動かし、温め、解かしていきます。

また、冷えの強い患者さんのお腹に手をあてていると、
表面はさほど冷たくないけど、
深い所を見てみると、氷のような冷たさを感じます。
ここにエネルギー(気)を送り込むのです。

そして本的に冷えのかたまりを解体するには、時間がかかります
一回お風呂でしっかり温まったからといって、すべて解消するというわけにはいきません。
長年積み重ねてきた冷えのかたまりですから、いたしかたないですよね。


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上が熱くて下が冷たい [冷えと熱]

冷えと熱の性質について見ていこうと思います。

陰陽論でみると、
「冷えは陰、熱は陽」です。

陰には下降・収縮、陽には上昇・発散
の性質があります。

すなわち、
冷えは下降・収縮、
熱は上昇・発散
の性質があるということです。

もう少し簡単に、
冷えは、下へ・内へ
熱は、 上へ・外へ
となります。

まず、冷えと熱の上下について。
たとえば、部屋の中、
冷たい空気は下へ、熱い空気は上へ行きますよね。

それと同じようなことが、身体にも起こります。
下半身は冷えているけど、上半身は熱い。
(足は冷たいけど、頭はのぼせている、とか)
このような方、結構いらっしゃいます。

では、部屋の中の空気、上が熱く、下が冷えている場合、
どうしたらよいでしょうか?

簡単ですね。
上下の空気が対流するようにすればよいのです。
空気の流れを作り、冷えと熱をミックスするのです。

人に対しても同じ。
上半身が熱く、下半身が冷えている場合、
上下の熱と冷えが対流するようにすればよいのです。
部屋の空気の対流にあたるものが、
気の流れ、血液の流れ」ということです。

ようは、気の流れをよくし、血液の循環をよくすることが大切。
上半身が熱いからといって冷やしすぎると、
その冷えは身体の中へ、下へと入り込み、
身体の冷えと熱のバランスを悪化させてしまうこともあります。

また部屋でいうと、冬は床暖房が結構有効ですよね。
これに相当するのが、足や下半身を温める、ということです。
冷えている部分を温めると、
熱い部分を冷やし、
温度差が少なくなると、
体の中の温度が安定してきます。



冷えと熱



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冷え取り:足もお腹も腕も首も [足・足裏の話]

こんにちは。青山です。

寒くなってきましたね。
靴下の枚数を増やし、
ズボンの下にスパッツを履き、
アームウォーマー、ネックウォーマーをはめ、
お腹まわりも厚くなり、
装着するものが増えてます。
もはや体中「冷え取り」と言えるかもしれません!



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冷え取り:靴下重ね履き [足・足裏の話]

こんにちは。青山です。

寒くなってきましたね。
靴下の枚数を増やし、
ズボンの下にスパッツを履くようになりました。

そう、私も靴下の重ね履きをしています。
「冷え取り」とも言います。

冷え取り靴下、メジャーになりましたね。
「冷え取りやってる」という言い方も普通になりました。

冷え取り靴下セットを見てみると基本的に

シルク5本指
ウール5本指
シルク先丸靴下
ウール先丸靴下



シルク5本指
コットン5本指
シルク先丸靴下
コットン先丸靴下

が、あります。

シルクは決まりですが、
ウールとコットン、その違いは?
どちらがいいのでしょうか?
繊維の専門家に聞いてみました。

コットンは、水分を吸収し離さない性質があります。
吸収した汗を離さず、靴下は湿ってしまいます。
ウールは動物の毛で、水分を発散させる性質があります。

ですから、コットンよりウールの方がいい、とのこと。

長年冷え取り靴下を愛用し、登山経験もある方も同じ理由で、
シルクの上にはウールに限る、と言っていました。


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歩き方 [足・足裏の話]

こんにちは。青山です。

私は職業柄か、自然に人様の姿勢や歩き方などに
目がいってしまいます。

つくづく思うのですが、普通に歩いている人が少ないのです。
普通とは、
踵からついて、つま先親指方向に、まっすぐ体重移動をして歩く
そういう歩き方です。

つま先が外に開いて、足裏の外側が先に地面について、
外から内に体重移動をしていたり、

またこの逆で、
つま先が内に向いて、ほぼ足裏の外側だけで歩く。

足裏の体重移動がほとんどなく、ペタペタ歩く。

そんな歩き方をよく見かけます。
でもきっと多くの人が、無意識に歩いているんでしょう。

不自然な歩き方をしていると、
膝や腰、首などに不自然な負担がかかり、
姿勢がくずれていきます。
痛める原因になることもあります。

また、まっすぐ進まず、ななめに歩く人も多いです。
だんだん右に進んでいったかと思うと、今度は左、ジグザグ歩きです。
そういう方は、体のバランスが悪いのかもしれません。

意識して歩くって、健康にも美容にも大切です。




●青山鍼灸院HP




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首の寝違え [首の話]

こんにちは。青山です。

首が寝違え様になりそうな気配、
こんな時、どうしたらいいか?

私の経験ですが、、、
ある朝起きて、それほどひどくはないけど、
首の寝違え一歩手前の状態に。
このまま何もしなければ、悪化してしまいそう。
そんな時はすぐに治療。

患部およびその周辺、そして腕にお灸をしました。
患部だけでなく、関連部位までやるのがポイントですね。

施術後1時間ほどすると効果が出てきて楽になり、
ほとんど痛みは感じなくなりました。
もちろん、すぐに効果が出る場合もあります。

早い段階で対処すると、改善するのも早いのです。

今回のは応急処置的なものなので、
後ほどしっかり鍼灸治療をしました。

では、朝起きたら、首の寝違えになってしまっていた場合は?

なんとかなるかな、と思ってほっとかないで、
すぐに医療機関、鍼灸院、治療院などに行くことをお勧めします。
ただし、グイグイ強いマッサージをされると悪化しますので、
そういう施術をされた場合は、すぐに中止しましょう。

実際に、寝違えまではなってなかったのですが、
首を強くマッサージされ、返って炎症を起こし、
ひどい状態になったという例もあります。
ご注意ください。



青山鍼灸院HP

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強揉みマッサージ [治療と癒し]

マッサージや指圧は強い刺激のほうが、より効くのでしょうか?

強すぎる刺激は、かえって筋線維を痛めることになり、
コリを助長させることになりかねません。

実際にあった話ですが、、、

はじめは弱い刺激でも十分だった人が、
強いマッサージをされるにつれ、その刺激に慣れ、
また強もみでないと満足しないようになりました。

そしてその人の筋肉は、
はじめのころよりかなり硬くなってしまいました。

コリを改善するはずのマッサージが、
より硬いコリを作ってしまったようなものです。

マッサージや指圧の刺激の強さは、
気持ちいいと感じるくらいがよいでしょう。
そのほうが神経や気持ちもリラックスしていきます。

また、マッサージや指圧だけでこりをとるのではなく、
鍼灸治療を併用すると、より効果的です。





青山鍼灸院HP

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乾燥してきました [最近の健康模様]

こんにちは。青山です。

ふと鏡で唇を見たら、
乾燥してカサカサになっているではありませんか!
さっきまでそんなことなかったのに、
急にです!

乾燥する季節がやってきたのを実感しました。
冷え対策に加えて、
乾燥対策も重要ですね。



青山鍼灸院HP

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